« 2010年3月 | トップページ | 2010年6月 »

2010年5月30日 (日)

★!骨Rock!★

年に一度、勝負の日。

私は、日々この日の為に精進してまいりました。

年に一度の健康診断。それは、私の命日になるやもしれぬ。

健康診断。庶民にとっては、ただの健康維持・管理の一環に過ぎず、体重、身長、血液検査、視力・聴力…などを測定し、メタボは”痩せろ!”と忠告され、お痩せは”太れ!”と、メタボには羨ましい一言を告げられる。

そう、庶民にとっては年に一度、ただの健康診断だが、私は年に一度の体育祭。赤か白か、勝つか負けるか。

健康診断、第一の難関、尿検査。

あたくしめ、恥ずかしながら、尿検査、どうも苦手で…。タイミングをうまく計れない。

以前勤めていた会社でも、尿検査直前に、尿意を催し、『ま、大丈夫でしょ!』と、余裕こいてトイレを済ませて尿検査に向かったところ、まさかの無滴。どう頑張っても一滴も出なかったので、翌朝、ペットボトル1本一気飲みで、尿検査へ。看護師さんから、両手で『頑張って♪』と、紙コップを渡され、無事尿が排出されると、『お疲れ様でした!!』と、看護師全員に見送られた。

また、あるときは、前回の教訓を踏まえ、仕事中にお茶をがぶ飲みしまくり、尿検査に備えていると、まだ男性社員の健康診断中にも関わらず、がぶ飲み効果で早くも尿意を催し、居ても立ってもいられなくなり、男性の健康診断に駆け込んだ。

『あのぉ、ちょっと仕事の都合で、少し早いですが今から健康診断受けたいんですけど。尿検査から行っていいですか?』と、いち早く尿検査を済ませた。

と、まぁ、この通り、跳び箱の次に尿検査が苦手な私。今回もうまく尿検査に照準を合わせるため、朝から水分量とトイレの時間を計算しまくった。

健康診断、10分前。そろそろオシッコしたい…。今から行って受付すればちょうどいい時間。少々早めの尿意ではあったが、何とか冷静に尿検査にたどり着き、量、タイミング共によし。

第一の難関を突破。ここをクリアすれば絶好調!身長、体重、視力、聴力、チクリと痛い採血を済ませ、規定の全項目を終えた。

いよいよ、いよいよ、世紀のオプション身体測定。私は、この日この一瞬の為に、何歩歩いたことだろう。そう、

コ!ツ!ミ!ツ!ド!

私が片道45分の徒歩通勤を始めたキッカケ、それは一昨年に初めて測定した、骨密度。興味本位で測定すると、該当年齢の平均値に対して85%。

いまいちピンとこないスコアだったが、よく調べてみると、どうやら70~80%を骨量減少症、70%未満を骨粗鬆症という。

え!?85%って、目前じゃん。

それで焦ったワケです。バス通勤を徒歩に、食事もカルシウムを取るため、朝コーヒーをやめて牛乳に。里帰りした際には、帰りの荷物に母から煮干しを一袋持たされた。

そして昨年、朝徒歩を初めて約半年、自分なりには自信があったが、88%。微妙。3%UPも不本意な結果に。

これではいかん。徒歩通勤は往復、一日90分。味噌汁のダシは煮干しを使い、ダシを取った煮干しも食べた。緑黄色野菜を摂り、一年間、鍛え抜いてきた、この体。これで結果が出なければ、女が廃る。世紀の一瞬。SPでキム・ヨナにつき放された、浅田真央の心情。

発表します。2010年、栄えある骨密度は…

110%shineshineshine

ついに、年齢を超越した骨密度を手に入れた私。

民主党政治は基地移設問題や、口蹄疫で難航を極め、金メダルを期待された浅田真央は銀メダルに泣いた。パッと浮いた話も無く、暗黒の闇に沈んでいた日本の地に、おたみ骨密度110%という一筋の光が届いた。

号外です!号外です!!85%⇒88%⇒110%

高度経済成長バリの急成長。大阪駅でビラでもまいてやろうか、という気分で保健師さんから今後の健康維持と骨密度に関する説明が。

『昨年までは皆さん、利き腕とは逆の左腕で検査されていたと思うのですが、今年から機械が新しくなり、右足で測定して頂いたんです。やはり、利き腕じゃないところで測ると皆さん低いんですが、足はよく使っていますので、高く出るんです。それにしても、いい状態なのでこれからも維持に努めて下さい。』

はぁ。

確かに、昨年までは左腕、今年は右足首。じゃぁ、今年の左腕はいったい如何ほどか。無償に心配になる。足はもちろん、こんだけ毎日歩いているため、満を持しての110%だ。

しかし左腕は?あたしゃ真値を知りたい。骨密度って、部位の使用頻度なの?こうなりゃ、左腕もどうにか使いこなしていくしかない。

参考のために、他の人たちの骨密度を調査した。

●隣の部署の先輩Aさん(右利き)…骨密度実績、左腕85%⇒左腕90%⇒右足102%。私には及ばないが、なかなかいい成長ぶりだ。

●同じ部署の先輩Mさん(右利き)…骨密度実績、左腕125%⇒左腕123%⇒右足110%。前足はどうやって使ったらいいですか?

この通り、日常生活において使用頻度の高い足だからと言って、必ずしも骨密度が高いとは言えず、例外として使用頻度が低い前足の方が骨量が高い生物もこの世には存在する。

PhotoVo.:骨骨Rock★

観客:(骨骨Rock★)

皆、のってるかい?

皆、愛してるぜ!

牛乳、小魚、小松菜。

骨に愛を。

| | コメント (2)

2010年5月22日 (土)

卵かけご飯

ある日の昼休み。

いつも一緒にお弁当を食べている、同い年の同僚、さおりん。

その日、さおりんの弁当には炊き込みご飯が入っていた。

一人暮らしなのに、弁当に炊き込みご飯炊いてくるって、マメだよなぁ~と感心。

『今日、誕生日なんで。』

と、自分の誕生日に三合炊きの小さな釜で一人、炊き込みご飯炊くなんて、なんて健気な話なんだ…うるうる(u_u。)

しかも、三合炊きの炊飯ジャーは炊き込みご飯は二合までが限界なのに、素直に三合炊いたらしく、大変なことになったらしい。誕生日とはいえ、炊飯ジャーもとんだ大盤振る舞いをさせられた。

その日の午後、ふつふつと彼女のことを考えた。

長崎から単身上京(京都)し、会社を往復するだけで、とくに右も左も分からない。自分の誕生日くらい、炊き込んで、ささやかながら自分なりに誕生日を盛り上げたんだろう。そして、今宵は、会社から寄り道ひとつせず、1Kのアパートに帰り、ワンルームで明るい蛍光灯の下、一人炊き込みご飯をレンジでチンして食べる…

そんな切ない話無さ過ぎる。

思えば、先日彼女が里帰りをして家族から誕生日をお祝いしてもらったときも、31アイスクリームに自分でケーキを買いに行き、『HAPPY BIRTHDAYプレートのお名前はどうされますか?』と聞かれ、自分で『さおりんで。』とオーダー…

そんな切ない話無さ過ぎる。

彼女の置かれた待遇を考えた末、午後5時。

内線:1602

お:『あ、もしもしお疲れ様です。おたみです。さおりん、今日何か予定ありますか?ないですよね?』

さ:『あ、はい。何にもないです。』

お:『じゃぁ。今日の夜一緒にご飯食べて帰りませんか?炊き込みご飯大丈夫?』

さ:『いいんですか?炊き込みご飯は冷凍してあるので大丈夫です。どこいきますか?』

お:『卵かけご飯がおいしいラーメン屋さんがあるんですが、卵かけご飯食べに行きませんか?』

さ:『いいですね♪じゃぁ、18時半現地集合で。』

業務連絡終了。

こうして、誕生日の夜に一人で炊き込みご飯を食べるか、友人に卵かけご飯をおごってもらうか…彼女にとっては紙一重な選択肢だが、意外と喜んでいたので、私は彼女に卵かけご飯を御馳走することにした。日ごろの感謝をこめて。

午後18時半。京都駅現地集合。

伊勢丹10階、京都拉麺小路にある京都先斗町発、『宝屋』へ。

言いそびれたが、さおりんは無類のラーメン好き。長崎への里帰りの際は必ず福岡でラーメンを一杯食べて帰るのが楽しみらしい。また、インスタント麺にもかなり詳しく、自分が昼ご飯にカップ麺を持ってきた際には、その歴史から教えてくれる。

そんな彼女の誕生日だからこそ、私は一杯のラーメンと一杯の卵かけご飯をぜひ御馳走したかった。

食券を買い、のれんをくぐり店内へ。

ラーメン好きの彼女に、ここの味が口に合うかどうかは、分からないが、何せここの卵かけご飯を一口食べて欲しかった。

スープからラーメンを一口頂く、さおりん。

『あ”~ラーメンてなんておいしんでしょ。ほんっとに、幸せですねぇ。』

と、昔、何曜日かのロードショーで水野なんちゃらが言ってたような定番の一言を頂いた。そして、卵かけご飯を一口。

『あ…おいしい。』

とハッと顔をあげ呟いた。

自分の誕生日に卵かけご飯を食べている。そんな切ない話はすっかり忘れ、狭い店内で会社帰りのOL二人、肩を並べて、彼女とラーメンの歴史や、彼女の地元、長崎名物ちゃんぽん麺にまつわるエピソードを聞き、さおりんのお誕生日会は過ぎていった。

帰りがけ、さおりんは京都拉麺小路をぐるっと一周し、どこの店がどんなメニューを出しているか視察して帰った。

Tamagokake_2  誕生日。

一人炊き込みご飯か、私と卵かけご飯か。

究極の選択肢。

ハッとした顔で卵かけご飯をかけこみ、ホッとほころぶ。

28歳、おめでとう!さおりん。

こうして、私は、さおりん28歳の誕生日、Birthday卵かけRiceでお祝いした。

…と、いう心温まるお話でした。

| | コメント (2)

2010年5月 5日 (水)

Photo 父です。

5月3日。実家の裏山にある白山神社、例祭。

還暦の父が大役を仰せつかった。

年に一度、5月3日は私が生まれ育った集落が一番盛り上がる、白山神社のお祭り。

子供は神輿を担ぎ、大人は神楽を奏でながら大名行列の如く、賽銭をかき集めて集落を練り歩く。神社に行けば、婦人会によるおでんの炊き出し、日用品があたるおみくじ。家では母が寿司と鯉こく(鯉の味噌汁)を作り、何を祈る祭りか分からないが、年に一度、この村が一番賑やかな一日を送る。空は必ず晴天。

平成22年ゴールデンウィーク。私は8連休。新婚旅行も終われば、とくに海外旅行なんてリッチな生活を送れるわけもなく、どこへ行っても人、人、人…しかし、8連休もあったら、ずっと家にいるのももったいない。

すると、今年還暦を迎える父が実家の祭りで、伝統の警護人(鬼)役を仰せつかるという朗報が舞い込んできた。

そりゃぁ、見逃すワケにはいかんぜよ。三度の飯より鬼。珍しいもの見たさに、なんの迷いもなく里帰りをすることにした。

警護人(鬼)…サラシに赤い股引、ド迫力の法被、白塗りに法被に負けぬほどの鬼メイクを施し、竹の棒を振り回して民を脅し、賽銭をせびる。いわば、自顔のナマハゲ。

その昔は、初老の42歳がこの大役を果たしていたそうだが、少子高齢化、過疎のこの村に、そんな大役を果たせる働き盛りの42歳はいるワケもなく、ここ数年は還暦の大役となっているという。赤鬼と青鬼、年に一度、この大役を果たせるのは二人。そんな大役を18回目の42歳を迎えた父が果たすなんて。。。。

長年この村に入り浸り、地域の行事や役員にはひっぱりだこの父、健一。今年はついに鬼役が舞い込んできてしまった。人前に出ることが苦手で、引きこもりの太もやし、性格はいたって穏やか。裏方好きの父がサラシ、竹、鬼メイク。

この一瞬を見逃すまいと、私は気合を入れて前日から帰宅。当日は、8時半から山の上にある神社に上り炊き出しのおでんを食べながら、父の登場を待った。

山の上で、今か今かと父を待っていると、朝7時から近所の歌舞伎座でメイクを施された鬼父登場。

Photo_2 右が父。左が同じく還暦、同級生のあきひろくん。昨年、消防署長を退任したらしい。どうだ!これが下呂の消防署長だ。

面長馬面の父。やけに鬼メイクが似合う。ひいき目ではなく、例年の鬼メイクはただの白塗りだが、今年の鬼は顔形がやけに塗り甲斐があったのか、やたら塗られまくっている父。人柄とは似ても似つかず鬼メイクが似合う。さすが馬面。鬼向き顔。

しかし、さすが12回目の初老。神社の石段を半分登ってきただけで、二人とも随分息が切れている。民を脅す竹の棒も、もはや杖。残り半分の石段を登る足が重く、ぜーぜーいっている。

Photo_3 やっとの思いで境内にたどり着き、お神酒をもらってくつろぐ鬼。無駄に体も顔もでかいのでやけに鬼姿が様になっている。この酒が、銘酒『鬼ころし』ではないことを願う。

そしていよいよ祭りは本番に。

祭りと言えば獅子舞。獅子舞の登場の前に、鬼は竹の棒で大地をたたき、民を脅して獅子舞の舞台を作る。

Photo_4 Photo_5 Photo_6 オーラオラオラオラオラ!!!!どけどけどけぇぃ!!!!!

と、勢いよく民を脅し始める鬼、健一。すると、『あぁら、けんちゃ~ん!!今年の鬼はけんちゃんなのぉ??』と、近所のおばさんに声をかけられる。

『あ、どうもぉヾ(´ε`*)ゝ エヘヘ』

と、急に素に戻り腰が低くなる鬼。脅しきれないお人好し。その顔で真面目に受け答えしてる場合じゃない。

Photo_8  境内の行事が終わると、神輿や神楽、神主と鬼は大名行列のように、賽銭をせびって村を練り歩く。今年は本物の鬼がいるので、例年より多く賽銭を回収できたに違いない。

一仕事終えて鬼、帰宅。帰ってきた父は、

『何人も子供泣かせたわ。』

と、自慢げ。そりゃ泣くぜ。竹の棒だけでも恐いのに、そのでかい顔ときたら…父を鬼に推薦した民衆も、なかなかセンスがある。

写楽や北斎にも浮いて出てきたこの世の芸術を見せてやりたい。

来年の節分は、秋田に生ナマハゲ(生ハゲ)として送り込みたい。

山桜に芝桜、春を迎えた田園風景。祭りの行列に群がる村民。父の大役に手を叩いて喜ぶ祖母。過疎に悩むこの村に、今年もささやかな春が訪れた。

実にのどか。

ゆるりゆるりと時が流れる。

どうか、村にご利益がありますように。

どうか、村の春が絶えませぬように。

| | コメント (0)

« 2010年3月 | トップページ | 2010年6月 »