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2010年1月24日 (日)

ボンビー旅行

賀正。

年が明け、先日、入籍2年目を迎えた私たち。

そういえば、2年前、入籍した日は極秘婚のごとく特に誰にも告げず、フラッと区役所に紙切れを提出して800円のオムライスを食べて帰ってきて昼寝。入籍1年目の昨年も800円のオムライスを食べに行っただけ。昨年ようやく結婚式を終え、財布の紐が緩んできた2年目。たまにはどっか行ってパーっとうまいもん食ってくっか!と意気込んで行ってきました。

雨の天橋立。(略:雨の橋立)

意気込んだ割に、ボンビー症の大好きな各駅停車。最寄駅近くののコインパーキングに車を止め、片道3時間半。乗換4回。京都府を思いのままただひたすら北上。雨で気温と気分はだだ下がり。

とりあえず前日に民宿を一部屋押さえたくらいでホントにただの思いつきで来てしまった故、大してお金も持ち合わせていなかったが、まぁ、どっかコンビニで下すか、最悪クレジットもあるか。と、無計画で到着。しかも京都市内からプリペードカードで改札をくぐったが、途中の駅からプリペードカードが使えなかったらしく、乗り換えを繰り返してるうちに途中から私鉄になっており、結局何が何だか、JRの支払いができずただ乗りしてしまい、JRの支払いは帰りの駅で支払うことになった。まさに無計画そのもの。

腹ごしらえをして、まずは日本三景『THE(ジ)★天橋立』を拝みに行くことに。股のぞきをして見る風景ってことは知っていたが、何せ無計画なものでいったい股のムコウに何が見えるのかいっさい知らず、覗きに来たの。あたし。

Photo そして『股のぞき台』という、わざわざ股のぞき用に設けられた台に乗り、股の向こうに見えたその風景。

Photo_2 まさに雨の橋立。雨で霧が濃く、物々しい雰囲気の中、龍が舞い上がるが如し。うちの仏間にでも飾ってありそうな水墨画そのもの。晴れていたらこんな立派な水墨画にはお目にかかれない!

と、前向きに考えて、これはこれでヨシとしよう。

そして、持ち金が少ない私たちは、大して後先考えず、お土産をバンバン買って、雨の橋立を満喫したところで、民宿に向かった。

今回のボンビー旅行のお目当ては、今が旬、冬の味覚、『蟹』。実はこの日、一年間の商売繁盛を願う十日戎で雨の橋立周辺の民宿を何軒か電話したが、年中無休と書いてあるものの、どこもかしこも休み。ある民宿については、

おたみ『あの。明日2名宿泊予約したいんですけど。』

女将『あぁ、明日は十日戎で…カニ料理ですか?』

おたみ『蟹がいいですが、泊めて頂ければ白飯一膳でも構いません。』

女将『そうですかぁ?あぁ、でもどうしようかな…んー』(しばらく女将の中で葛藤が続く)

女将『あぁ、でもやっぱりすいません;』

どっちかっちゃぁ、休みのご様子。結局少し離れた民宿を見つけ、ホームページを見る限り、安い割に綺麗なたたずまい。しかもカニ料理専門店を経営。これは!と予約をし、少し浮かれて宿にたどり着くと…

ホームページに出てきた通りの綺麗な一軒家…の、向かいに超ボロボロ、看板も傾く宿泊所発見。まさか!!と現実に引き込まれそうな私の心がもがく。

が、これが現実。ボロ宿に入ると、『おたみ御一行様』の札が。あの綺麗な建屋は夕食を頂くカニ料理専門店。雨で冷え切った体がさらに冷えた。中も表見の通りボロボロ。隣の線路に電車が通ると震度2くらいの揺れを感じる。自分で布団を敷き、夕食までその布団の上から一歩も動かず寒さに耐えた。

夕食、私たちが泊るき満々だった、あの綺麗な建屋へ移動。『こちらです』と、店主に案内されて入った座敷に広がったのは…

Kani1 Kani2 Kani3 Kani4 Kani7

Kani5

蟹!蟹!蟹!

一瞬にしてさっきのボロ宿にいたことを忘れ、舞い上がる二人。蟹鍋、天ぷら、甲羅の炭焼き。大皿に盛られた無数の蟹足は刺身で食べてもよし、しゃぶしゃぶしてもよし、七輪で焼いてもヨシの蟹三昧。勢いよく蟹に食らいつき、最高潮のテンションで、胃袋に蟹を迎える。いやぁ、あたしゃあんたと結婚して良かったよ!とさえ思えた。

そして〆はもちろん、

Kani8 蟹雑炊。蟹の身たっぷり。

あぁ、幸せ…と、天井を見上げると、先ほど見てきた天橋立の水墨画が飾られている。そぅ、さっき見た風景はまさにこの通り、白と黒で描かれた飛龍。

しかし、こんなにうまい蟹を食べた後なら、この水墨画さえ晴天に彩られて見える。

Photo_5あまりの美味さに最後まで寝癖に気づくことなく、情けない容姿で蟹をむさぼった今年31歳の洛西口氏⇒

Photo_3 いやぁ、食った食った。

こんなにうまけりゃ、少々のボロ宿もいたしかたなし。

気分良く宿に戻り、布団に横たわって部屋から一歩も出ることなく、Photo_6ひたすらテレビを見た。時折、震度2くらいの揺れを感じながら、ただひたすらスマステ見て、爆笑して、なーんにも考えずごろごろ過ごした。テレビを見終わると私もこの有様⇒

それはまさに正月さながら。似たもの夫婦とはまさにこのこと。

こうして、めでてぇめでてぇ一夜が明けた。

翌日、またお向かいの綺麗な建屋で朝食を頂き、お会計。そういえば、結局コンビニもなくATMも休日で閉まっていたため、お金をおろすことなんてすっかり忘れてた私たち。しかし、カニ料理なんて額もそこそこするし、ここはカードで!と差し出すと、

『あ、うち現金のみなんで。』

二人でありったけの金を出した。洛西口氏は残り1000円に。私も、いざという時に持っていた義父からのお年玉をぽち袋から出して、命からがらお会計。

あんなボロ宿とバカにしつつも、ボロ宿の支払いさえギリギリのボンビー夫婦。

こうして、帰れるか帰れないかくらいの残高で、なんとか各駅停車を乗り継いで帰ってきた。しかも帰りのJRの駅では行きで払えなかった、電車賃がある。それこそクレジットで!と意気込むと、

『こういった場合の御精算はカード使えません。』

そして、とうとう最後の現金を出すことに。

ようやくの思いで、最後の改札をくぐると、二人の持ち金は綺麗に0円。使い切って帰ってきた。駅近くののカラオケ店提携コインパーキング。カラオケをしたらパーキング代がタダになるらしいが、今の私たちにはカラオケで歌う金すらない。

結局、ようやくたどり着いたコンビニで財布を満たし、パーキングから脱出成功。いやぁ、使った使った。帰りはやっぱり800円のオムライスを食べて帰宅。

浮かれに浮かれ天と地を行き来した二日間だった。

帰宅後、洛西口氏は38度の高熱を発熱。『贅沢しすぎたな。』

と、自身を振り返ったが、贅沢したのはカニだけ。寝癖立ててカニ食べて、自分の電車賃も満足に払えず、こんなボンビー旅行が贅沢すぎて熱が出るなんて、改めて将来が思いやられる。

夫婦となって3年目のスタート、

ちょっぴり贅沢なボンビー旅行。

時にはこうして電車にゆらゆら揺られ、時の流れをゆっくり楽しむことも素敵な思いでづくり。

今年も穏やかな幸せが続きますように…

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