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2009年3月 1日 (日)

春。

別れの春。出会いの春。旅立ちの春。

貼るカイロをはがしたら、梅のつぼみもふっくら、暖かな春はすぐそこまで来ていました。

別れの春。毎年誰かは私の前からこの季節に旅立ってゆきます。そして今年も。今年の旅人は高校時代からの親友、あけーこさん。

あけーこさんとは、高校1年生、出席番号が私の後ろだった…ただそれだけで、ここまで親友として付き合ってきた。

高校時代、何を初めて話したかなんて覚えてないけど、家族構成や両親の仕事など共通点がいくつかあって何となく、仲良くなっていった。学校帰りに②ケツしてあけーこ邸に行ってもんじゃ焼したり、電車で1時間かけて『ジャンヌダルク』の映画見て号泣したり、名古屋に正月セール初日から乗り込んだり、東京にお買い物行ったり…あ、卒業旅行は横浜行ったよね。私は確か中華街で「中毒」って書いたTシャツ買いました。そうそう、横浜に行って帰ってきたら、名古屋駅で横浜物産展やってたよね(;´▽`A``

こうして思い起してみると、ただ平々凡々となんとなく長いお付き合いをしてきましたが、初めて出会ってからの3年間、彼女とは意外と身の詰まった3年間を過ごした。

大学時代はお互い少し離れて暮らしてたけど、ふと思い立てば連絡をとっていた。私の部屋は汚かったので一度しかご招待できなかったけど、大学生なのに一丁前にお小遣いで割烹料理屋に蟹食べに行ったこともありました。はたまたあけーこさんは突然に…

「おたみ、この前テレビでお焦げのフカヒレあんかけ見て食べたくなったから横浜行こ♪」と言うものですから、朝飯も食わずに横浜にお焦げのフカヒレあんかけだけ食べに行って、ついでに人生初の手相占いなんてして日帰りで帰ったり…なーんか、大学時代も高校時代と変わらず、突拍子もなく飛び回ったわね。暇だったよねぇ。あたしたち。

大学卒業後はおっとりして見えて意外とチャレンジャーなあけーこさんが「あたし、大阪行く!仕事?行ってから決める!」と言うものですから、あたしも無理やり内定していた会社の配属を大阪にしてもらい、「んじゃ、あたしも大阪行く!」と、二人して大阪に飛び出してみれば、たまたま2駅違いのご近所様になった。そして1年半くらいすると、あけーこさん、「あたし、京都行く!」と言ったので、「んじゃ、あたしも京都行く!」と引っ越してみると、たまたま1駅違い、徒歩15分のご近所様に。

金魚のふんのように付いてまわり、何かと悩みを相談し合ったり、励まし合ったり。何度もあけーこさんの職場にからかいにお邪魔したことも、今となっては良い思い出です。近くにいる安心感もあったけれど、2009年、春。あけーこさんはついに、横浜に旅立つことになりました。新たな旅立ちです。

そして先日、ついに京都であけーこさんに会える最後の日。

この日はお日柄も良かったので、あけーこさんの横浜での成功を祈願して八坂神社でお参り。こんな日に限ってあたしゃ10円玉しかなかったので、十分重々にお祈り致しました。「頑張れよ。あけーこ」ってな。そして、東山をぶらぶらしながら清水寺を目指すことに。ぶらぶら歩いていると、あけーこさん、『おたみ!見て!!!』

Photo 2

!!!!!

見よ!!この紋どころが目に入らぬかぁ!!!!

こちら、京都市内を走る三つ葉マークでお馴染み、八坂タクシー。その八坂タクシーのうち3台しかない四つ葉マークの幻のタクシーと言われる、タクシーの中のタクシー。3台しかない四つ葉タクシーは、ドライバーだって上等。ドライバーの中のドライバーと言われる優良ドライバーしか運転出来ず、しかもこのタクシーは予約不可。こうしてたまたま見かけた時に『ヘイ!テァクスィ~!』と呼び留めないと乗れないワケ。そぅ。今旬のオバマ大統領や、どんなメディアや国家権力を振り回しても、このタクシーは優待なし。このタクシーに関して言えば、支持率60%を超えるオバマ大統領も、支持率20%を下回る麻生首相も権力は、私たち一般市民と平等と言えるのである。

こんな大切な友達と最後の京都で、こんな幻を見れるなんて…奇跡っていうか、ほんと私たちついてるっていうかつてるよね♪うんうん。このタクシーを乗り回してた優良ドライバーさんだって品があって、にこやかで、いつもの運転のあらいワンマンドライバーとは全く違う人種でしたこと。

思わず舞い上がって誰も乗っていないタクシーをパパラッチのようにシャッターを切る私。あけーこさんとあまりの大興奮に盛り上がっていると、またもやあけーこさん

『おたみ!危ない!!』

と、腕を引っ張られると足元に犬の糞が。危うく、幻のタクシー見て浮かれているところに犬の糞を踏んづけて、テンションだだ落ちするところだったわ。こうして犬の糞を踏まずに済んだのも、やっぱり四つ葉タクシーを見たおかげね。恐るべし幻の四つ葉タクシー。

そして、四つ葉タクシーを見つけて、私が踏みそうになった犬の糞まで見つけて助けてくれたあけーこさん、あたしゃ今の今まであんたに金魚の糞のようにくっついて引っ越してきてホント良かったよ!!

こうして何とか難を逃れて清水寺を目指したワケですが、何せあの辺ずっと坂道でしょぉ。私たちも疲れちゃって。あともう少しってところで目の前に清水寺がありつつも、諦めて喫茶店で豆乳ラテ飲んで下山することに致しました。

喫茶店ではゆっくり、今までのお付き合いに思いを馳せたり、これからの互いの生活の目標を語り合った。そして私からほんのお気持ちとして、エプロンと鍋つかみをプレゼント。料理がちょっぴり苦手なあけーこさん。過去にはお菓子作りに体重計で材料を測って失敗したこともあったよね。だからそんなあけーこさんに、家事応援グッズ。心から喜んでくれて嬉しかったざぁ!

そして私も、泣きそうだったよ。でも、泣いたらずっと会えないみたいだし、また会える時はあるから、ごまかして笑い話ばっかりしちゃったけど、本当は本当に寂しいんだよ。これからあけーこさんが居なくなったら、今までみたいに職場にからかいに行けなくなるし、今までみたいに会社帰りに軟骨食べに行けなくなるし、今までみたいに仕事の悩みや愚痴も言えなくなる。四つ葉タクシーのタクシーだってあけーこさんと居たから見れたワケだし、あけーこさんが居なくなったら、犬の糞も踏むかもしれない。あけーこさんが居てくれて、どんなに励まされたか、どんなに心強かったか。

あけーこさん、あなたの行動力と思い切りの良さ、意志の強さと優しさがあれば、どんなところでもきっと、強く生きていけるよ。そして沢山のイイ出会いが待ってるハズ。辛いときも、どんなときも、今まで頑張って大阪や京都で暮らしてきたこと、思い出して前を向いて頑張るんだよ。これからはお互い離ればなれだけど、あけーこさんの大きな心に励まされてきたこと、ずっと忘れないよ。

今までもこれからも、心変わらず清き良き親友。

ありがとう。

2009年 春  おたみより

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